1: 名無しさん@恐縮です 2022/04/27(水) 08:04:50.46 ID:CAP_USER9
現代ビジネス4.27
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/94301

■学生の礼儀正しさに驚いた
朝9時からレギュラー組の練習が始まると聞いて、東京都西東京市東伏見にある早稲田大学野球部のグラウンド、通称・安部球場を訪ねた。

練習開始の15分ほど前にグラウンドに着いたがユニフォームを着た学生たちが、公式戦の舞台となる神宮球場と同じ仕様で作られた人工芝のグラウンドを歩き回っている。何をしているのかと尋ねると、グラウンドに落ちているゴミや落ち葉を拾っているのだという。昔から続く野球部の伝統らしい。

野球をやる子供たちの数が減り続けているのが心配だ。小学校、中学、高校とそれぞれの世代で野球をする子供たちの数もチーム数も減っている一方で、なぜか大学野球だけ部員数が増えているのだ。

その理由を探れば野球再生の道へのヒントが見えるのではと思い、大学野球の名門校を取材した。

練習が始まる前にマネージャーが出迎えてくれて、ネット裏にある観覧席に案内された。そこには「スカウト席」という表示もある。多くのプロ野球選手を輩出している強豪校だけに、プロ野球のスカウトも頻繁に視察に来るのだろう。

グラウンドにやって来た選手たちが必ず立ち止まるのは、ネット裏にある2つの銅像の前だ。早稲田大学野球部の創設者、初代部長でグラウンドの名前にもなっており「日本野球の父」と言われる安部磯雄氏と、野球部OBで初代野球部監督、「学生野球の父」と言われ「一球入魂」という言葉を残した飛田穂洲氏の胸像である。

選手やマネージャー達はその前を通るたびに、立ち止まって頭を下げるのだ。これが伝統の重みだろう。練習が始まる前に、ネット裏に座っていた私に対しても、選手たちがわざわざ足を運び頭を下げて挨拶したのには驚いた。

私を野球部のOBと思っているのだろうか。それとも、練習を見に来た人には必ずこうしているのか。いずれにしても、その礼儀正しさに、学生野球の素晴らしさを見た。

伝統の重みと言えば、早稲田大学野球部ではいまだに学生たちは詰襟の学生服を着て、1年生は角帽をかぶっている。1901(明治34)年創部で121年の歴史を誇る同部では、昨年、創部以来初めて女性のマネージャーが誕生した。

因みに、野球部ではマネージャーの募集は行っておらず、野球部員として入部した後、1年生の秋に1年生の中からマネージャーを選ぶということだ。自ら選手からマネージャーへの転身を選ぶ部員がいない場合には、1年生で話し合って、マネージャーを選ぶことになっている。

大学野球に接していて、そのチームのマネージャーの礼儀正しさとコミュニケーション能力の高さは、その野球部のレベルの高さに比例していると思う。早稲田大学野球部も例外ではない。

早稲田大学野球部の部員数は140人を超えている。セレクションは行わず、「来る者拒まず、去る者追わず」の方針で希望者は誰でも入部できる。

学力の基準はあるものの高校時代の野球の実績などをもとに入学できるスポーツ推薦の枠は毎年3~4人で、他の有力大学が毎年15人前後取っているのに比べて格段に少ない。さらに、早稲田大学では文武両道を重んじていて、野球部に限らず学業成績が基準以下になると体育会の選手たちは部活動が制限される厳しさだ。

■大学野球の増加率はなんと42%
全日本大学野球連盟のHPによると、2021年の加盟校は377校で部員数は2万8902人となっている。中学から大学まで各世代の野球部員数を、2007年から2019年の同じ期間で区切って野球部員の増減数で比較してみよう。

日本中学校体育連盟(中体連)のHPによると中学軟式野球の男子部員数は30万5300人(2007年)から16万4173人(2019年)と14万1127人減の46%減。

日本高等学校野球連盟(高野連)のHPによると、16万8501人から14万3867人の2万4634人減の15%減なのに対して、大学野球の加盟校数はほぼ変わらないのに部員数は2万146人から2万8708人と8562人増。なんと42%増となっているのだ。

有名野球選手だった小宮山監督の存在感は抜群だ。「メジャーリーガーが大学野球の監督になるのは初めてですよね?」と聞くと、即座に「そのことにはあんまり興味がないので、どうだって言われても」との言葉が返って来た。野球解説の時と同じ、切れ味鋭いインタビューとなった。

早稲田大学が所属する東京六大学といえば、高校生にとっては憧れの舞台だ。伝統の早慶戦となれば何万人もの観客が神宮球場に詰めかける。

関西で大学野球を経験した私にとっては、神宮球場という本拠地球場といい、各大学の整った練習施設といい、羨ましい環境だ。その環境の良さを支え続けているのが伝統とそれを伝え続けるプライドだと思う。

※一部略、全文はリンク先で

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